【読書記録】壇蜜さんのエロスのお作法
壇蜜さんファンです。
去年読んだ本ですが読み返したので感想書きます。
この本では壇蜜さん的エロス(昭和のエロス)とそれを体現するためのお作法が学べます。
第一章 見た目のお作法
第二章 デートのお作法
第三章 言葉のお作法
第四章 ベッドのお作法
第五章 心のお作法
というような章に分かれていて、徐々に核心を突いてくる感じです。
ベッドのお作法よりも心のお作法の方が後に書かれているというのがなんとなく深い。
とりあえず激しく納得したところを書いていきます。
殿方は、とってもかわいくて愛すべき生きもの。頼るべきものであり、愛でてお願いをきいてもらうものです。(中略)
殿方の視線や賛辞は、私たちの「栄養」なのです。
まずこの姿勢大事。そしてこの本では「男性」は「殿方」と呼ばれています。
また、ファッションについては
・服はいずれ脱ぐもの
・ラメより膨らみ
・ノーブラにニット
・脱いでからの~?からの~?を考える
・~しやすいファッションが良い(握りやすい、触りやすい、脱がしやすい)
と書いてありました。潔い。
女性は往々にしてグロスのツヤ感やネイルアートの精緻さ、つけまつげの長さなどディテールを競い合いますが、細部の違いがわかるのは女性同士だけ。殿方はもっと「パッと見の印象」で判断します。(中略)
「出会いがない」と嘆く前に、もう一度殿方の妄想スイッチをオンにさせる服装かどうか、ご自身でチェックされてみることをおすすめいたします。
納得。
殿方には「触る言い訳」を用意して差し上げます
背中に何かついてない?とか紐結んでもらえる?とかだそうです。
そんな言い訳がつくれるファッションは良いですね。
「お金」以外のことは殿方を甘やかしてあげます
これ大事。お金以外というところ。
最初のセックスは博打です
激しく納得。
1回寝た後が、冷めるか、高まるかの大きな別れ目で、ここで重く相手にのしかかるのはダメ。自分は続けたいことだけ伝えて、判断は相手に委ねる。と壇蜜さんは言っています。
恋愛とは、執着心との闘いです。
これも 激しく納得。
自分の魅力のポイントを理解して絞り込むというのも、年齢を重ねた女性だからこそできる大切なことかと思います。
壇蜜さんはグラビアしかしないと決めているそうです。「しない」というか「できない」と堂々と言い切っています。
その潔さが好きです。
以前壇蜜さんが葬儀屋でお仕事をしていたときは、マスクして裏方仕事をしているのに「誰かの愛人なんじゃないか」と陰口をたたかれて、女性社員にもよく思われていなかったそうです。(さすが笑)
そのときに「どうせ普通にしてても嫌われるんだし、それを仕事にしちゃおう」みたいな感じでグラビアに行ったようです。
そして
地球上のすべての女性に嫌われたとしても、私のグラビアでひとりエッチをして『明日もがんばろう』と思える殿方が一人でもいるならば、それでいい
ともおっしゃってます。潔い。私はこの文章1番好きです。
しかし蜜も恋愛においてはストレスを感じることがあります。それは、「この人、私じゃなくてもいいのかな」と思った時です。
ここも激しく同意。私も相対評価で勝ちたいんじゃない、絶対評価で勝ちたいって思うタイプ。だから自分じゃなくてもいいんじゃないか?って思った瞬間冷める。(職場でもそうだな)
壇蜜はからっぽです(中略)
身体は借り物である。そんな思いが今の仕事の原動力になっています。壇蜜という身体は、殿方に向けて発信するツールにすぎない。ですから、壇蜜の中に"私"はいない。壇蜜は空っぽなんです。その壇蜜を使って編集さんやカメラマンさんがどう遊びたいかご意見をうかがい、動かすのが"私"。自分がどう思うかは関係ない。ある意味、"私"も裏方なんです。
この文章も大好き。
こんな感じの本です。
よかったら読んでみてください。
着物姿の壇蜜さんの写真付き(エロい)。
・自分はやりたいことがない
・万人受けよりも誰かに絶対的に好かれたい
という人が読むと勇気づけられるかも。
これでもいいんだ、寧ろこれしかできないんだ、というか、これじゃなきゃダメなんだ!って思えるかも。
エロスのお作法 (だいわ文庫) [ 壇蜜 ]
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エロスのお作法【電子書籍】[ 壇蜜 ]
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